【インタビュー】「ウールソックスは長年敬遠していました」トレイルライター奥山賢治さん

トレイルライターの奥山賢治さん。ウールソックスは耐久性やグリップ力に欠ける印象があり、うん十年の間、敬遠してきたとのこと。
そんなウールソックスを今回大雨の中、試していただきました。

プロフィール

トレイルライター 奥山賢治さん(おくやまけんじ)さん

トレイルラン関連の記事を執筆されているトレイルライター。大会運営も手掛ける。丹沢の花立山荘でスタッフ。写真家・記者・Patagonia ProsalesMember・神奈川県山岳連盟会員・神奈川森林塾8期生。
https://www.facebook.com/kenji.okuyama
@kenzixoku

長年敬遠してきたウールソックス

素足と直接触れ合うもの、それは靴下。
靴下は靴と素足の間にある緩衝材的な役割を主に担っています。
寒い時は保温作用を発揮し、暑い時は放出される汗を吸収し、通気性を保ってくれる、欠かせないアイテムです。

とりわけ、登山用となれば気になるのが耐久性。いくら履き心地が良くても、フィールドや洗濯等で耐えられない代物は論外です。
登山用靴下の指標を衝撃吸収、履き心地、耐久性、抗菌・防臭と、4項目とするならば、どれも欠かせません。
今回はこの4項目をバランスよく網羅しているという、ILLLOLOのピークハントウールソックスを試させていただきました。

ピークハントウールソックスは登山用の中厚手ソックス。
その手触りはウールソックスとだけあって、とても滑らかでソフトな感触。

また、ILLLOLOのソックスは国産の中でも高い品質が認められている兵庫県産。
高く評価されている中厚手ウールソックスといっても、(あくまで個人の経験則ですが、)ウールソックスは快適さが優れている反面、過酷なフィールドなどでの耐久性、走る際のグリップ力に欠ける印象があり、敬遠してきました。おそらく、うん十年振りに着用です。

長い間敬遠してきたウールソックス。今回うん十年振りに試していただきました

大雨に曝したピークハントウールソックス

初めて着用した時は、山小屋まで歩荷をする日で、台風の影響で朝から大雨が降り注いでいました。
歩荷の荷物は30kg程度で、登山口から山小屋までの距離は約2km。

GORE-TEXのトレイルランシューズを履いていたのですが、台風の影響で雨はやむ気配はありません。気がついたら、靴の中は水浸しでした。

いきなり悪天候下での着用となった、ピークハントウールソックス。
雨でびしょびしょに濡れたにも関わらず、ウールの心地よさは保ったまま。
懸念していたシューズ内で滑ることもなく、蒸れた不快感は全くなく、山を登りました。

山小屋に到着して、びしょびしょになったピークハントウールソックスを脱いでみると、素足自体はあまり濡れてないではありませんか。
水はけが良いのでしょう。優れた吸湿速乾性を感じました。

卸したてとあって、多少、毛羽立ってはいますが、中厚手ソクッスにしては、水を含んでいない印象です。

ウール本来の抗菌、防臭機能に加えてポリジンの抗菌・防臭加工が施されているせいか、不快な匂いも一切ありませんでした。

靴の中は水浸し…でも懸念していた滑りや不快感は感じず

耐久性は100%ウールの2倍以上

再び山小屋まで歩荷した日。この日は朝から快晴でした。
ピークハントウールソックスを着用して、いつも通りに歩荷して、山小屋に到着。
Tシャツと短パンだけ着替えて、ソックスはそのままに。シューズからサンダルに履き替えました。

結局、この日は朝から晩までピークハントウールソックスを着用したままでしたが、蒸れにくく臭いにくいメリノウールの機能性と肌触りは相変わらずです。

大概、ウールソックスは外側にナイロンを巻きつけている糸を使用しているため、ザラつきを感じやすいそうです。
ピークハントウールソックスが優れているのは、NIKKE AXIO(ニッケアクシオ/特殊製法によりウール繊維の内側にナイロンを螺旋状に包み込んだ交撚糸)を採用している点。
ウール本来のサラサラ感と機能はそのままに、耐久性を大幅に向上。ウール100%製品と比べ倍以上の強さがあり、スレにも強く毛玉ができにくい。
そして、糸の表面にポリエステルが露出しないため、肌触りや質感はウールの風合いのままというわけです。

宇宙船内服にも使用されている「NIKKE AXIO(ニッケアクシオ)」を採用

夏でも冬でも優れた快適性

ピークハントウールソックス。
総じて、長時間履き続けても、雨天でも、サラッとした質感が心地よく、加えて、適度な伸縮性があり、踏み込みもしやすかった印象です。
正直、雨天でも支障はありませんでした。

今は夏真っ盛りですが、数ヶ月すれば、秋、そして冬へと季節は移り変わります。

NIKKE AXIOの中には糸自体に溝を使用しており、汗をすばやく吸湿し蒸散してくれる特徴があるそうです。
冬は吸湿保温性能で、快適な温かさを維持。夏は吸湿速乾性によってムレを防ぎ、涼しく快適な履き心地をキープしてくれるのです。

移りゆく季節とともに、これからもピークハントウールソックスの実力と耐久性を試していきたいと思います。

(文章・画像 :奥山賢治さん)

大雨の中、イルローロのウールソックスを試していただき、ありがとうございます。
引き続きお使いいただき、その後のご感想もお待ちしております。

ー おまけ ー

最後に家系ラーメンが大好きな奥山さんに、トレラン後におすすめのラーメン屋さんを聞いてみました。

町田の「せい家」がおすすめです。
渋沢駅前の「阿闍梨ラーメン」も、おすすめです、魚介系で。
七沢温泉の「阿夫利ラーメン」も美味しいです。

奥山さんのインスタにはラーメンの写真がたくさん!ラーメン好きの方はぜひチェックしてみてください

トレイルライター 奥山賢治さん(おくやまけんじ)さん

トレイルラン関連の記事を執筆されているトレイルライター。大会運営も手掛ける。丹沢の花立山荘でスタッフ。写真家・記者・Patagonia ProsalesMember・神奈川県山岳連盟会員・神奈川森林塾8期生。
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